拝 啓
明冷の候、寒気いよいよ厳しく、歳末のご多端の折、いかがお過ごしでしょうか。
皆様におかれましては、日頃より、弊社の様々な活動に対しまして、ご理解を頂戴し、ご指導とご鞭撻を賜り、感謝申し上げます。
さて、この度、有限会社3D-FACTORYは、平成31年3月末日をもちまして、誠に勝手ながら法人としての業務を終了することと致しました。思い起こしますと、平成12年8月に和太鼓総合研究所・3D-FACTORYを立ち上げ、さらに研究所とは別に、平成15年4月に有限会社3D-FACTORYとして法人登記を致しました。この間、19年に渡りまして、皆様のご厚情を受け、多くの方々と、真摯に和太鼓音楽を語り合い、研鑽を重ね、様々な演奏団体を結成し、演奏の機会を頂戴して参りました。その一つ一つが、掛け替えの無い素晴らしい営みでした。参加してくれた仲間に感謝すると共に、お支えくださいました方々、ファンの皆様に厚く御礼申し上げます。皆様のお力添えのお陰様にて、当初のメンバーは、この場での研鑽を経て、それぞれ独自の音楽を展開すべく、更に精力的に活動してくれるまでに成長し、または、それぞれのこれからの人生や生活を見据えて行動されております。私と致しましても、一つの仕事を為すことができたのではないかと、安堵の気持ちが致します。その発展的な経過と現状の下、これらの弊社チームの演奏メンバーを、固定的に安定して保持することが難しくなり、またその奏者にとりましても、自由な活動にとって相応しくない状況ともなっております。関わってくれた方々の輝かしい未来を応援することが、なによりも大切なことでありますし、本来の願いでもあります。
このような現実を鑑みまして、法人としての活動を整理することを決めさせて頂きました。なお、その後の活動・権限につきましては、事業活動の根幹・原点であります和太鼓総合研究所・3D-FACTORYに全てを委譲し、個人商店(屋号)として、これまで通り、作曲・編曲、指導や演出、演奏者の育成、アウトリーチ事業、執筆業(舞台脚本も含め)やプロデュース、ブッキング(演奏者手配)などを手掛けて参ります。所属の5チーム(閾、閃雷、M’s Japan Orchestra、既に休止中の族、花鳥風月)につきましては、本年12月末をもって(現在、既にお引き受けしている出演は除き)、一旦活動を休止し、この研究所で個人活動を継続される奏者と、新たなる奏者発掘・育成を行いながら、近い将来の再開に向けて、基礎を固めてゆきたいと存じます。どうかそれまでお待ちいただけますようお願い致します。
また研究所としては、和太鼓の魅力を発見・深化させるべく、要請のあるプロジェクトに対し、または自らの企画(マリヴロン楽隊など)に対し、その目的を達成するための演奏集団をその都度結成し、フレキシブルな活動を展開して参る所存であります。
何卒、今後とも変わらぬご支援とご協力を賜れますよう、よろしくお願い申し上げます。
ご報告とお礼と、更には、今後の活動に対します方針につきましてのご説明とさせて頂きます。皆様、ありがとうございました。
年の瀬、ご多忙のことと存じます。皆様におかれましては、お身体にご自愛なされまして、素晴らしい新年を迎えられますよう、お祈り申し上げます。
敬 具
平成30年12月17日
有限会社3D-FACTORY
代表取締役 佐藤三昭
(和太鼓総合研究所・3D-FACTORY 代表)
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